頭痛を治す漢方について

頭痛を治す漢方

頭痛を治すために、多くの人は頭痛薬を服用します。もちろん薬は、人体に素晴らしい効果を与えてくれますが、一方で「眠くなりやすい」「食欲が無くなる」などの副作用もあるのです。

そうした副作用の影響を受けず、すっきり頭痛を解消したいとお考えの方も少なくないでしょう。そうした時はぜひ、漢方の力を借りませんか?

4つの漢方薬

  • 川きゅう茶調散

季節や環境の変化など、外部の影響が大きく関ってくる「外感頭痛」。こちらの頭痛には、「川きゅう茶調散」(せんきゅうちゃちょうさん)がオススメ。

”茶”というのはその名の通り茶葉のことで、緑茶が生薬のひとつとして配合されています。神経性頭痛にも効果があります。

また、外感頭痛の中でも、割れるような痛みや、それと併発して目の充血、口の渇きや便秘、口内炎など、体内に熱がこもった症状があれば、桑の葉や菊の花が入った「桑菊飲」(そうぎくいん)が良いでしょう。

  • 天麻鈎藤飲

過度なストレス、腹痛や嘔吐など内臓機能の低下などのが原因で起こる「内傷頭痛」。この頭痛には、「天麻鈎藤飲」(てんまちょうとういん)が効きます。

この漢方の中に含まれる天麻は高血圧症によく用いられる生薬として有名で、内傷頭痛を軽減させる際にも一度血圧を下げてから頭痛を取り除くといったメカニズムが働いています。

  • 十全大補湯&半夏白朮天麻湯

虚弱体質や貧血が発端となり、疲労に伴う頭痛が発生した時は、免疫力向上に効果的な「十全大補湯」(じゅうぜんだいほとう)。また、頭がだるく、慢性的に鈍痛を感じる頭痛には「半夏白朮天麻湯」(はんげびゃくじゅつてんまとう)が効きます。